こんにちは、蕨東口すがやの三代目(野菜ソムリエ)です。
日本名で【鰐梨(ワニナシ)】と書かれる青果物があるのですが、何だかわかりますか。
正解は、アボカドです。
アボカドは森のバターとも言われ、栄養がたっぷりです。
そして色んな豆知識もある青果物なので、ぜひ詳しく紹介していこうと思います。
この記事では、
- アボカドの基礎知識
- アボカドの栄養について
- アボカドの調理法
をご紹介します。
【アボカドとは、どんな野菜?果物?】歴史や栄養素などを紹介
では、アボカドについてご紹介していきます。
アボカドには、一体どんな魅力があるのでしょうか。
アボカドの基礎知識
クスノキ科ワニナシ属で、原産は中南米地方。
メキシコが世界最大の生産国。
日本で流通している多くはメキシコ産のアボカドで、輸入量もアメリカに次いで2位となっています。
国内では和歌山・静岡・宮崎などでアボカドが生産されています。
が、生産量が極めて少なく、市場に出回っているのは殆どがメキシコやアメリカ産のハス種。
ハス種のアボカドは皮が厚く、追熟を必要とするため、輸出に適している特徴があります。
熱帯で育つ植物であり、実をつけるのに5〜6年かかるため、台風や寒波などには弱いです。
そのため、環境に耐えられない可能性が高いため、日本で生産する農家さんも少ないようのです。
また、アボカドに使用する、認可の下りた農薬も無いようです。
逆を言えば、国産のアボカドは低農薬で栽培されているということですね。
アボカドの歴史
歴史としては、7000年前頃から食べられていて、16世紀にアメリカ大陸に渡ってきたとされています。
日本にはおよそ100年前に入ってきたそう。
アボカドの和名
アボカドには英名で「alligator pear」という別名があります。
これがきっかけで、和名で「鰐梨」と表記されます。
アボカドは野菜?果物?
アボカドは分類でいうと果物です。
理由は、
- 木に実がつく
- 多年生植物
というポイント。
ただ、野菜的果実と呼ばれ、果物ではありながら野菜のように食べられています。
野菜的果実には、レモン・未熟なパパイヤなどがあります。
反対に「いちご・メロン・スイカ」などは果実的野菜と呼ばれ、デザートとして食べられることが多いです。
アボカドの品種
実はアボカドには沢山の品種があり、日本で多く食べられているのは「ハス種」です。
ハス種の他にも、
- スチュワート
- メキシコーラグランデ
- ウィンターメキシカン
- ベーコン
- フェルテ
- エッティンガー
- ピンカートン
- ジャンボイス
- ワーツ
- エドラノール
- グリーンゴールド
- シャーウィル
- リード
- ニムリオ
- サンミゲル
- フジカワ
- ムラシゲ
- カハルー
- マラマ
- ヤマガタ
- ホリデイ
- シャッタウアー
- リンダ
- フルマヌ
- ザムナ
- MIT13
- エガミ1号
- エガミ2号
- モンロー
- チョケテ
- ミゲル
- カビラミドリ
- カビラキイロ
- カビラムラサキ
- ロレッタ
- セルパ
- ホアンホセ
- ラッセル
- ブース8
- プーラビーダ
- ポペーノ
- シモンズ
と、40種類以上の品種があります。
アボカドの栄養について
アボカドの栄養は、100gあたり、
- カロリー:186kcal
- 脂質:19g
(飽和脂肪酸 3.2g・多価不飽和脂肪酸 2.2g ・一価不飽和脂肪酸 11g) - コレステロール 0 mg
- ナトリウム 7mg
- カリウム 720mg
- 炭水化物 6g
(水溶性食物繊維 1.7g ・不溶性食物繊維 3.6g) - タンパク質 2.5g
- ビタミンC 15mg
- カルシウム 9mg
- 鉄 0.7mg
- ビタミンD 0µg
- ビタミンB6 0.3mg
- コバラミン 0µg
- マグネシウム 33mg
です。
カリウム・葉酸・ビタミン群・食物繊維・ミネラル(鉄・リン)が豊富。
体内の余分な塩分を排出してくれるカリウムが豊富なため、生活習慣病予防にもなりますね。
また、「森のバター」と言われるほど脂肪が豊富。
これは不飽和脂肪酸(オレイン酸)が主体なので、体内でコレステロールになりません。
良質な油なので、美肌効果にも期待ができます。
食物繊維の働きにより便秘にも効果的で、高カロリーのため夏バテ予防にも効果的。
1日に半分〜1個を目安に食べるのがオススメです。
アボカドはダイエットにも効果的
カロリーが高いものの、アボカドはダイエット食品としてもオススメです。
理由として、
- 不飽和脂肪酸(オレイン酸)が摂取できる
- 食物繊維が豊富
- 栄養素が高い
- 腹持ちが良い
といったことが挙げられます。
オリーブオイルと同じオレイン酸なので、腸内の善玉菌を増やす効果があります。
また、食物繊維が豊富なので、腸内の掃除もしてくれます。
腸内環境が良くなるので、免疫力アップや便秘解消にも期待が出来ますね。
鶏ムネ肉や葉物野菜と併せてサラダにすることで、タンパク質やビタミンと一緒に摂取出来ます。
ダイエット中の減量食としても、アボカドは良いですね。
アボカドの調理法や食べ方
アボカドの切り方ですが、スライスやダイスカットが一般的。
最初に種を取る方法も独特ですよね。
アボカドの切り方について
アボカドの切り方については、こちらの記事に詳細とやり方をまとめてあります。
併せてご覧下さい。
[nlink url=”https://www.sugaya-east.com/blog/avocado-cut/”]
アボカドの保存方法は?
アボカドは熟している状態と、未熟の場合で保存方法が変わってきます。
熟したアボカドは冷蔵庫で、未熟の場合は室温で保存します。
また、切った後は酸化を防ぐ必要があります。
レモン果汁を付けたり、ラップを付けるなどして、冷蔵庫で保存します。
アボカドの保存方法については、こちらの記事に詳細をまとめました。
併せてご覧ください↓
[nlink url=”https://www.sugaya-east.com/blog/avocado-keep/”]
アボカドの食べ方や調理法について
熟したアボカドは、うっすら甘みがあり、ねっとりと濃厚な味わい。
サラダに入れても良いですし、加熱しても美味しいです。
アボカドをスライスして、醤油をかけて食べると「トロ」の味がするというのは有名ですね。
マヨネーズと合わせて混ぜて、ディップにするのも美味です。
メキシコのサルサである「ワカモレ」も、トマト・玉ねぎ・ライム・パクチーと合わせれば簡単に作れます。
加熱しても美味しく、素揚げしてお塩をつけて食べるのも良いです。
濃厚でネットリしたコクがあるので、脂身のない赤身肉と合わせると、ヘルシーな上に旨味が増します。
過去に作ったアボカドの料理も、併せてご紹介します。
[nlink url=”https://www.sugaya-east.com/blog/avocado-cream-pasta/”] [nlink url=”https://www.sugaya-east.com/blog/fried-abocad/”]
【アボカドとは、どんな野菜?果物?】歴史や栄養素などを紹介 まとめ
大体スーパーで100円前後で売っているアボカド。
栄養価も高くヘルシーで美味しいので、常用野菜として食べたいですね。
ぜひ、色々とお試しあれ。
鰐梨という和名も、覚えておくと良いことあるかもしれませんよ。
野菜ソムリエの資格に興味がある方へ
この記事は、野菜ソムリエとしての知識を活用して書き上げました。
こういった野菜の知識は、野菜ソムリエの講座を通して、楽しく学ぶことが出来ます。
野菜ソムリエに興味がある方は、ぜひこちらの記事もご覧下さい↓
[nlink url=”https://www.sugaya-east.com/blog/junior-vegetable-about/”]