こんにちは、蕨東口すがやの三代目(野菜ソムリエ)です。
鰐梨(ワニナシ)と漢字で書き、英語名もそのまま【alligator pear】と書く野菜。
森のバターとも呼ばれる、アボカドですね。
以前のアボカドについての記事です↓
[nlink url=”https://www.sugaya-east.com/blog/avocado/”]
この記事ではアボカドのカットについては、詳しく書いていなかったんですね。
なので、今日はアボカドの切り方をいくつかご紹介したいと思います。
この記事では、
- アボカドの種のとり方
- 色んなアボカドの切り方(スライス・アボカドローズ・ダイスなど)
- アボカドを切るための、便利なキッチングッズ
をご紹介します。
【アボカドの切り方】簡単に出来る、スライス・アボカドローズ・ダイス
では、実際にアボカドの切り方をレクチャーしていきますね。
まずは基本中の基本、アボカドの種の取り方からいきましょう。
アボカドの切り方の基本「アボカドの種の取り方」
こちら、アボカドです。
よく、アボガドと間違えられます。
が、アルファベット表記はavocadoなので、アボカドが正しいですね。
熟した美味しいアボカドの見分け方
アボカドを購入する際の見分け方のコツですが、色で見比べましょう。
熟したアボカドは、皮が緑よりも黒っぽくなっているのが特徴。
スーパーなどで買う時は、ちょっと黒みがかかった緑のアボカドを購入するのがオススメです。
写真のアボカドも、ちょうど良い頃合いで買えました。
ちなみにですが、触った感触(柔らかさ)で調べる方法もあります。
が、アボカドは強く押した部分は時間が経つと変色してしまいます。
なので、購入前のアボカドを必要以上に触ったり押したりするのは、絶対にやめましょう。
さて、アボカドの切り方ですが、まずは縦に包丁を入れて種に当てます。
牛刀や三徳包丁でも良いですが、ペティナイフくらいのサイズがおすすめです。
包丁を入れて種に当てたら、包丁を固定して、アボカドをクルッとまわして切れ目を入れます。
右手で包丁を押さえたまま、左手でアボカドをクルクル回す動作ですね。
種に包丁が当たっているので、力を入れ過ぎなければ、スパっと切れることはありません。
安心してアボカドを回して切れ目を入れて下さい。
ちなみに、僕が愛用していてるのはヘンケルスのペティナイフ。
値段の割に切れ味も良くて長続きするので、お店でも家庭でも、長い間使い続けています。
ヘンケルスのペティナイフについては、こちらの記事でまとめてあります。
興味がある方は、併せてご覧下さい↓
[nlink url=”https://www.sugaya-east.com/blog/zwilling-ja-henckels-pettyknife/”]
切れ目が一周入ったら、包丁を取って手で半分に割ります。
この時、ビンのフタを開けるように、アボカドを上下逆方向にひねります。
そうすると、写真のようにパカっと2つに分けられます。
種のある方と無い方で、アボカドが分かれますね。
2つに分かれると、片方には種が付いてきます。
この種は、手で取るとアボカドがぐちゃぐちゃになってしまうのでご注意を。
なので、包丁の「アゴ」と呼ばれる部分を使って、アボカドの種を取り除きます。
写真のように、アゴを種に差し込みます。
先ほど同様、右手で包丁を抑えながら、左手でアボカドをひねります。
そうすると包丁に種が付いてきて、ぽろりと簡単に取り除けます。
こんな感じで、包丁のアゴにアボカドの種が刺さったまま取り出せます。
スポッと取れるこの感覚が、とっても気持ちいいです。
そして、料理ができる雰囲気が出て、なんとなく見た目もカッコいいです。
アボカドの切り方【スライス&アボカドローズ】
アボカドの一般的な切り方といえば、やはりスライスですよね。
- サラダのトッピング
- パンやハンバーガーに挟む
- アボカドのお刺身
など、使い勝手が良いのがこの切り方。
実際にアボカドを、スライスカットしてみましょう。
今回使ったのは、1/4サイズのアボカド。
半分に切ったアボカドを、さらに半分に切って、皮を取った状態ですね。
立てた状態で、ペティナイフでスッと1mmくらいの幅でスライスしていきます。
この時のペティナイフの使い方ですが、
ナイフを少し立てた状態で、先端を使ってなぞるように切る
という感じです。
ちょっと文章では伝わりにくいですが、切るというよりも「なぞって通す」という感覚でしょうか。
熟したアボカドは豆腐のように柔らかいので、スッっと通ります。
オーソドックスなのは縦に切れ目を入れて、こんな感じでスライスしていく方法です。
スライスしたアボカドをスライドしていくと、盛り付けも面白くなります。
こんな感じでキレイに揃えて、コブサラダなんかに盛り付けるのもオススメですね。
アボカドローズは、このスライスの応用
さて、いよいよアボカドローズにチャレンジです。
アボカドローズはスライスの応用ですが、コツを掴めば簡単に出来ますよ。
まず、アボカドローズを作る時には、縦ではなく横にアボカドを置きます。
先程カットした際は縦置きでしたが、アボカドローズの場合は1/2サイズを横にセットします。
横にしたアボカドを、端からスライスしていきます。
この時、アボカドを出来るだけ薄めに切っていくのがポイント。
薄ければ薄いほど、花びらの数が増えて、よりゴージャスに演出できます。
スライスしたら、写真のようにアーチを描くようにずらしていきます。
ちょっと写真では微妙ですが、等間隔にずらしていくのがキレイに仕上げるポイント。
このアーチが出来ましたら、内側にクルクルと巻きつけていきます。
右利きの人は右から、左利きの人は左から巻くとやりやすいです。
完成したアボカドローズがこちら。
若干形が汚くなってしまいましたが、5分もしないで簡単に作ることが出来ます。
ケーキのように下から包丁を入れてお皿に盛り付ければ、良い感じのアクセントになります。
パーティーメニューのサラダやオードブルなど、盛り付けを華やかにしたい時におすすめです。
アボカドの切り方【ダイスカット】
次に、アボカドのダイスカット(さいの目切り)にチャレンジ。
こちらも簡単に出来る上、アボカドを取り出す時にとっても気持ち良いです。
半分に切って、真ん中の種も取り除いた状態のアボカドです。
これを皮付きのまま、ペティナイフの切っ先を皮に当てながら、格子状に切れ目を入れます。
ポイントとしては、
- 左手でアボカドを下から持って支える
- ペティナイフを立てて、優しく皮に当てるように切れ目を入れる
- 力を入れすぎない
この3つですね。
慣れない内は力加減がわかりにくいので、少し怖いと思います。
というのも、左手に対してペティナイフを突き立てているので、切ってしまいそうな恐怖感があるからです。
アボカドの皮は少し固めなので、最初はまな板に置きながら力加減を探ってみるのが良いですね。
アボカドのダイスカットは、格子の幅によってカットした後のサイズが変わります。
- 大きめが好みであれば、幅を広く
- 小さめが好みであれば、幅を狭めて
お好みのサイズで切れ目を入れて下さい。
切れ目が入りましたら、下からグッと皮を押し上げます。
この切り方、どこかで見たことがありませんか?
実は、マンゴーの切り方と同じなんです。
マンゴーと違い、手でツルツルと身が取れるので、そのままサラダにトッピングも出来ますよ。
切り分けたさいの目切りのアボカドは、サラダやパスタに入れたりして使うことが出来ます。
この切り方でオススメなのは、皮のまま切り分けるので、手もまな板も汚しません。
慣れればスライスよりも簡単ですし、使い勝手もいいですよ。
ハンバーガーにアボカドスライスをトッピングする切り方
専門店で食べるアボカドチーズバーガーって、アボカドのスライスがキレイに揃っていますよね。
以前、お悩みでメッセージを頂いたのですが、
ハンバーガーを作る際に、アボカドスライスがバラバラになってしまう
という投稿を頂きました。
この写真のように、美味しそうに均等にカットしたアボカド。
実はこの切り方、ちょっとしたコツがあるんです。
実際にプロのハンバーガー屋さんから教わった、ハンバーガー用のアボカドスライスの切り方を紹介します。
ハンバーガー用の、アボカドスライスの切り方
まずアボカドを1/4サイズにカットし、皮を取ります。
アボカド多めが良ければ、1/2サイズでもOKです。
1/4にすると皮もペロリと剥きやすくなりますが、指に力を入れすぎてアボカドを崩さないようにしましょう。
指の跡が付いてしまうと、仕上がりが汚くなってしまうからですね。
ヘタがあった方を上にして、約1cmくらいの部分から下に切れ目を入れます。
バナナのヘタの用な感じで、上は繋がって、下が別れるというイメージですね。
あまり薄く切れ目を入れすぎてしまいますと、バラけてしまう可能性があります。
少し厚めくらいに切るのがポイントですね。
切れ目を入れたら、写真のように上から軽く押しながら横にずらします。
すると、上の部分がくっついたまま、スライスした形でトッピングすることが出来ます。
この状態でハンバーガーに乗せると、形を崩さないでトッピングが可能。
食べる時にも、アボカドはバラバラになりにくいメリットがあります。
ハンバーガーに乗せる際、ぜひこの切り方を試してみてください。
アボカドを切るための、便利なキッチングッズ
おまけの内容ですが、アボカドを切るための便利なキッチングッズって、実は色々と結構あります。
僕はペティナイフしか使いませんが、面白そうなので少しまとめてみました。
興味があれば、ぜひお試し下さい。
オシャレなアボカド専用ツール Trudeau・アボカドカッター
切る、種を取る、身を取るといった、アボカドの全ての作業をまかなえるカッター。
なんといっても、このおしゃれなデザインがカッコいいです。
ステンレス製なので、衛生面もバッチリですね。
ハイクオリティーブランド OXOのアボカドスライサー
僕の好きなキッチンブランド、OXO(オクソー)社製のアボカドスライサーです。
実を取り出した後、これ一つでスライスも出来てしまう便利グッズ。
OXOの製品は、その他のアイテムもとても使いやすいので、買って間違いないハズです。
【アボカドの切り方】簡単に出来る、スライス・アボカドローズ・ダイス まとめ
この記事のポイントをまとめると、
- アボカドはまず、種に沿ってペティナイフを入れる
- ペティナイフのアゴを使って、種をスポンと取り除く
- スライスができれば、応用でアボカドローズも作れる
- ダイスカットは、皮にナイフを当てる感覚を掴む
- ハンバーガー用に使うスライスは、上の部分を切らずに繋げる
ということですね。
アボカドは基本さえ押さえてしまえば、簡単にカットして使うことが出来ます。
ぜひ練習して、切り方を習得してみて下さい。
アボカドは森のバターとも言われ、栄養素も高く、良質な脂質が摂取できます。
色んな料理に積極的に使いたいですね。
過去にアボカドを使ったレシピも書いていますので、併せてどうぞ↓
[nlink url=”https://www.sugaya-east.com/blog/avocado-cream-pasta/”] [nlink url=”https://www.sugaya-east.com/blog/fried-abocad/”]
野菜ソムリエの資格に興味がある方へ
この記事は、野菜ソムリエとしての知識を活用して書き上げました。
こういった野菜の知識は、野菜ソムリエの講座を通して、楽しく学ぶことが出来ます。
野菜ソムリエに興味がある方は、ぜひこちらの記事もご覧下さい↓
[nlink url=”https://www.sugaya-east.com/blog/junior-vegetable-about/”]
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