こんにちは、蕨東口すがやの三代目(野菜ソムリエ)です!
昨日のことですが、【吉野煮】という名前の煮物を知りました。
煮物はどの地方にも独自の味がある郷土料理の代表格。
そのため、◯◯煮と名付いている料理は山ほどありまして、調理師免許やフードアナリストの試験問題にもたくさん出てきてきました。
が、実際にはあんまり覚えていません、、、 苦笑
(普段作らないと、なかなか覚えられないもんです)
例えば、
- がめ煮(福岡)
- 具雑煮(長崎)
- けんちょう煮(山口)
- ぼっかけ煮(関西)
- くぎ煮(神戸)
- 治部煮(石川)
- わっぱ煮(新潟)
などなど、これらはほんの一部です。
なのでこの吉野煮という名前も初めて聞きまして、恥ずかしながら昨日(2016/02/15)、齢33にしてその存在を知りました。
知ったからには作らなと思い立ち、早速今日チャレンジ!
スーパーざっくりですが、簡単にレシピと作り方も添えてご紹介します。
吉野煮とは
まずは吉野煮のことから勉強していきましょう!
吉野煮となったのは、奈良県の吉野という場所で、葛(くず)という植物の根からでんぷんを作っていて、もともとはその葛粉を使ってとろみをつけていました。
葛粉はだんだん高価で使われなくなってきたのですが、葛の産地の吉野から、「とろみのつけた物に、吉野」という言葉がつくようになりました。
出典:http://blog.goo.ne.jp/matubushisyo2/e/a2398483e67af4be5726a012d5d5da12
なんともわかりやすい説明!
Google先生とブログを書いてくれた人、ありがとうございますといった感じです。
この説明にある通り、吉野煮は奈良県の郷土料理でして、本来は葛粉を用いてとろみをつけた煮物ということになります。
が、現在ではとろみがついていれば、それは全般的に吉野煮と称されることが多いそうです。
極端な話、片栗粉やルーでとろみづけしても、それは吉野煮と呼ばれるのでしょう。
吉野煮の特徴としては、多めの薄味出汁でじっくり煮込み(含め煮)、仕上げに葛粉でとろみをつけるために冷めにくいという利点があります。
また、粘度があるために薄味でも舌に味が絡みやすく、素材や出汁の旨味を感じやすくなるのも特徴ですね。
吉野煮を作ってみた!ざっくりレシピと作り方
吉野煮の材料
今回はお店にあるもの(残っていたもの)を使って、適当に作りました 汗
吉野煮にコレと言って絶対に使わなければいけない食材もないみたいなのですが、白身魚を用いるのが一般的のようです。
- さつま揚げ 2枚
- 新じゃが 6個
- 人参 1本
- アスパラ 3本
- ホタテ貝ヒモ 適量
- 出汁(今回は白だしを水で薄めました) 材料が被る程度
- みりん 適量
- 醤油 適量
- 片栗粉 大さじ1(水溶きにする)
吉野煮の作り方手順
1.材料を一口大に切り分けます
- さつま揚げ → 1枚を6等分くらい
- 新じゃが → 洗ってから、大きければ半分に。小ぶりならそのまま
- 人参 → 皮を剥いて、一口大の乱切りに
- アスパラ → 薄皮を包丁で削いで、一口大に
- ホタテ貝ヒモ → 長ければこちらもカット
2.材料を全て鍋に入れ、被る程度の出汁と、みりん・醤油を入れます。
3.強火にかけて、沸騰しかけたら弱〜中火にし、そのまま20分ほど含め煮にします。
多めの薄味出汁で、ゆっくりコトコト材料を煮こむこと。
含ませ煮とも言う。
4.材料に火が通って味が染みてきたら、水溶き片栗粉を何度かに分けて、ゆっくりと流し入れます。
5.ちょっと煮込んで、とろみがついたら完成!
薄味なのでサッパリとしていますが、とろみがある分、ご飯のおかずにも良いですよ ^^
葛粉のほうが口当たりが良いですが、片栗粉でも十分に代用可能です!
ぜひぜひ、吉野煮、ご家庭でもお試し下さい♪
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