こんにちは、蕨東口すがやの三代目(野菜ソムリエ)です。
先日、沖縄の親戚から頂いたキーツマンゴーを追熟させるという記事を書きました。
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【沖縄県産・キーツマンゴー】の追熟方法を試してみる
大事にキーツマンゴーを追熟させていきまして、約2週間後、ようやく食べられる状態になりました。
実際にキーツマンゴーの追熟を完成させるまでの様子を、写真と共に紹介していきたいと思います。
キーツマンゴーを追熟させる方法
前回のおさらいですが、キーツマンゴーを追熟させる方法を改めて確認しておきます。
- 常温で、極度な高温多湿は避ける
- 柔らかい布の上において、通気性良く保存する
- 布に当たっている部分が傷まないように、1日1回は向きを変える
これらがポイント。
大事なのは温度と、マンゴーに触れる場所ですね。
思っている以上にマンゴーの追熟は繊細なので、こまめにチェックしてあげることが大事です。
キーツマンゴーが追熟したかどうか 3つのポイント
そして、キーツマンゴーが追熟したかどうかのチェックポイント。
以下の3つにまとめました。
- 白い粉(ブルーム)が取れて、表面にベタつきが出てくる
- 甘い香りが漂ってくる
- 触った感じで柔らかいのがわかる
これが判断基準となります。
これらのポイントに注意してキーツマンゴーを追熟させていきたいと思います。
キーツマンゴーを追熟させていく様子
では、実際に写真と共に追熟の様子をご覧ください。
キーツマンゴー 1日目
今回追熟させるキーツマンゴーです。
重さはなんと1.34kg!
アップルマンゴーが大きくても500gくらいなので、マンゴーとしては規格外の重さですね。
初日はこんな感じで、実の表面に白い粉のようなものが付いていました。
これはブルーム(bloom、果粉)と呼ばれるもの。
果物や野菜の果実における、果皮表面の白い粉状の蝋物質のこと。
熟した新鮮な果実によく見られる物で、果実から自然に分泌されている天然物質です。
また、人体には無害なのでご安心を。
キーツマンゴー・追熟1日目の様子
- 果皮にブルームが付いている
- 匂いはほとんど無し
- スイカのように実が固い
キーツマンゴー 2日目
1日目とほぼ変わらず。
まったくもって変化がありません。
キーツマンゴー・追熟2日目の様子
- 果皮にブルームが付いている
- 匂いはほとんど無し
- スイカのように実が固い
キーツマンゴー 3日目
3日目も同様に、特に変化は見えませんでした。
まだまだ固く、匂いもありません。
キーツマンゴー・追熟3日目の様子
- 果皮にブルームが付いている
- 匂いはほとんど無し
- スイカのように実が固い
キーツマンゴー 4〜6日目
お店が休みだったため、ちょっと日が飛んでいます。
表面のブルームは少し落ち着いてきた感じがしますね。
実はまだまだ硬いままですが、ほんのりと甘い香りがしてきたように感じます。
キーツマンゴー・追熟4〜6日目の様子
- 果皮にブルームが少し取れて無くなってきた
- ほんのりと甘い香りがする
- まだまだ表面は固いまま
キーツマンゴー 7〜9日目
ブルームはだいぶ落ち着いて、表面がツルッとしてきました。
匂いもだんだんと甘さがわかるようになってきて、鼻を近づけるといい匂いがします。
持ってみると、初日に比べて柔らかくなっているのも感じます。
ただ、まだまだ食べるには早そうな雰囲気。
キーツマンゴー・追熟7〜9日目の様子
- ブルームはほぼ落ち着いてきた様子
- 鼻を近づけてみると、甘い香りがかなり際立っている
- 持ってみると、固さも無くなってきて、少し柔らかくなったのを感じる
キーツマンゴー 10日目
10日目になってくると、かなり表面がツルツルしてきた感じがします。
ブルームはもはや無くなり、香りも徐々に強くなってきました。
触った感じも、まだ少し固さはあるものの、押すとヘコんで行くような感じが伝わります。
もうすぐ食べ頃が近づいてきているのがわかりますね。
キーツマンゴー・追熟10日目の様子
- 果皮のブルームはもう無くなった
- 香りはかなり強く、離れていても甘い匂いが漂う
- 手に持ってみると、指先に触れる部分がヘコむような触感がわかる
キーツマンゴー 11日目
11日目、もう食べても良いんじゃないかと思うくらい、香りが強くて柔らかい。
色は最初と全く変わりませんが、匂いと触感はまるで違います。
棚に入れておくと、扉を開けた瞬間、甘い香りが充満しており、南国の香りがしました 笑
甘さの中に、どことなく青臭い香りがする感じ、おわかり頂けるでしょうか?
このまま冷やして、明日にでも切って食べてみようかと思います。
キーツマンゴー・追熟11日目の様子
- 表面は糖分からか、すこしベタつきが出てきた。
- とにかく甘い香りが強くなってきて、置いておくと周囲にも充満する
- 触った瞬間に、完熟したアップルマンゴーと同じくらい柔らかいのがわかる
キーツマンゴー 12日目(追熟完了!)
今日はもう食べられるだろということで、昨晩から冷蔵庫で冷やしておきました。
見た目は変わらず緑色のままですが、中は一体どうなっていることやら、、、
追熟完了後の、完熟したキーツマンゴーを食べてみた
種に沿って、キーツマンゴーをカットします。
切ってみますと、、、見事なオレンジ色!
完熟したマンゴーの美味しそうな色ですね。
このまま切込みを入れて、押し出して食べたいと思いますが、サイズがとにかく大きい。
写真だと少しわかりにくいですが、このサイズでも僕の手のひら以上の大きさ。
この半身だけで、アップルマンゴーよりも身の量は多く取れると思います。
ほんの少し、果肉を取って食べてみますと、、、
感動的に甘い!!
驚くほど、めちゃめちゃ甘いです!
予想の遥か上を超えていくほどの甘さ。
アップルマンゴーと同様かそれ以上です。
酸味も少ない甘さで、例えるなら柿のような甘さに近いかも。
なんでも、キーツマンゴーの甘さは糖度16〜19度が平均ということ。
しっかりと追熟したキーツマンゴーは、アップルマンゴーよりも甘くなるようです。
半分にカットしたマンゴーをさらに半分にカットして、切込みを入れてみました。
これだけサイズが大きいのに、甘さも持ち合わせているなんて、、、反則技ですよね。
追熟に2週間近くかかったものの、それだけの価値は十分にありました。
あまりに大きいので、チャンクにして保存
キーツマンゴー1つで、かなりの量の可食部が取れます。
1度で全部は食べきれませんので、チャンク(ぶつ切り・塊)にして、タッパに入れて保存。
かなり大きめのタッパなのですが、満杯になってしまいました、
マンゴーの楽しみといえば、種の周りの実
マンゴーをカットしていくと、どうしても種の周りには実が残ります。
種が大きいので、この状態のまましゃぶりつくのがとっても美味しいんですよね。
がぶりと周りの実にかぶりついて頂きます。
マンゴーをカットしたあとの、一番幸せな瞬間です 笑
食べ終わった後、水洗いした種です。
種の周りには繊維があって、サイズはとにかく大きめ。
これを植えたら生えてくるのかと思いつつ、さすがに関東の気候じゃ無理だろうなと諦めました。
キーツマンゴーを追熟させて食べてみた まとめ
キーツマンゴー、追熟までにおよそ2週間弱かかりました。
収穫後から食べられるまでにちょっと時間はかかりますが、それでも待つだけの価値はある味です。
夏休みであれば、小学生の自由研究にキーツマンゴーの追熟を選んでも良いかもしれませんね。
なかなか手に入りにくい果物ではありますが、もしキーツマンゴーに巡り会う機会があれば、追熟を楽しんで下さい。
ネットでもキーツマンゴーは購入できるようなので、興味がある方はぜひご覧ください。
野菜ソムリエの資格に興味がある方へ
この記事は、野菜ソムリエとしての知識を活用して書き上げました。
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初めまして!こんにちは。
宮古島から野菜や果実を販売している
真壁と申します。今年、初めてキーツマンゴーを売ることになったのですが、こちらのブログがとても分かりやすくありましたので、もしよろしければ、なのですが、お客様などにご紹介してもよろしいでしょうか?
(直リンクではなく、口頭やメール配信などにて)
もちろんご迷惑でしたら、控える所存です。
とても楽しく読ませていただきました。
ありがとうございます\(^-^)/