こんにちは、蕨東口すがやの三代目(野菜ソムリエ)です。
【サーターアンダギー】というお菓子をご存知でしょうか?
この文字だけ見ると、何の料理か全くわからないとは思いますが、実は沖縄のお菓子の名前なんです。
僕の母親は沖縄出身。
なので、僕は小さい頃からこのサーターアンダギーの存在を知っていました。
ただ、馴染みのない人に名前を告げても「?」といった反応がよく見られます。
しかし、サーターアンダギーって、素朴でありながらとっても美味しいんです。
先日テレビでサーターアンダギーをみかけて、無性に食べたくなったので自分で作ってみました。
実は少ない材料で、作る工程も揚げるだけなのでとっても簡単。
その作り方とレシピをご紹介したいと思います。
超簡単!沖縄の伝統菓子【サーターアンダギー】の作り方とレシピ
![](https://www.sugaya-east.com/blog/wp-content/uploads/2018/07/2174901_m.jpg)
最初に、サーターアンダギーとはどんなお菓子かを紹介していきますね。
サーターアンダギーとは、どんなお菓子?
サーターアンダーギーは、沖縄県の揚げ菓子の一種。
その名の通り砂糖を使用した生地を用いる球状の揚げドーナツである。
首里方言で、サーターは砂糖、アンダーギーはアンダ(油)+アギ(揚げ)+語尾を伸ばすことで「油で揚げたもの」という意味になる。縁起の良い菓子とされる。
同じ生地を四角に揚げたものは、サングァチグァーシ(三月菓子)と呼ばれる。
引用:ウィキペディア
![](http://www.sugaya-east.com/blog/wp-content/uploads/2017/02/sandaime.jpg)
サーターアンダギーの概要
砂糖・小麦粉を混ぜ合わせて、その生地を油で揚げたお菓子。
表面はサクッとしていて、中はしっとり・モソモソとした食感です。
低温の油で時間をかけて揚げるので、常温下でもある程度は日持ち保存が可能。
沖縄では家庭でも作られたり、お店でも販売されています。
上白糖(グラニュー糖)を使うほか、黒糖・きな粉・チョコレート・紅芋など、最近では色んなアレンジも。
近年の沖縄ブームにより、内地でも沖縄のアンテナショップや沖縄料理屋でも見かける機会が増えました。
沖縄からの移民が多いハワイでは
- andagi
- Okinawan Donut
という名称でも知られているそうです
サーターアンダギーの歴史
琉球国地代に中国から「開口笑」というお菓子が伝わって、それが起源という説があるようです。
作り方も見た目もほぼ同じな、中国ドーナツとも言われている開口笑。
生地に白ごまをまぶすのが特徴。
サーターアンダギーではゴマをまぶすことはありません。
歴史の流れの中でアレンジされたのかもしれませんね。
サーターアンダギーは縁起物
サーターアンダギーは、油で揚げていくと途中でパカっと表面が割れます。
その姿がクシャッとした笑顔に見えたり、花が咲くように見えることから、沖縄では縁起の良いお菓子とされています。
また、祝い事の際には、大きめのサーターアンダギーを作ることも。
反対に葬儀や法事などの際には、球状ではなく棒状に作られることもあるそうです。
サーターアンダギーの作り方
では、実際にサーターアンダギーの作り方をご紹介します。
要はドーナツと同じ要領。
しかし、型を抜く必要もありませんし、ベーキングパウダーなしでも作れるので簡単なのです。
サーターアンダギー 材料(5個分)
- 小麦粉(=薄力粉) 100g
- 砂糖 30g
- 玉子 1個(Mサイズ)
- (バター) 10g
砂糖は上白糖・グラニュー糖・黒糖、お好きなものをお使い下さい。
せっかくなので、沖縄の黒糖を使って作りたいところですね。
後でアイスなどを添える目的で作ったため、甘さ控えめのレシピです。
甘めがお好みであれば、砂糖を40〜50gに調節してもOK。
それと、本場ではバターはあまり入れませんが、入れると風味が格段にアップするのでオススメ。
こちらはお好みでどうぞ。
サーターアンダギー レシピ
それでは、サーターアンダギーの作り方を、写真と共にご紹介します。
ボウルに玉子・砂糖・バターを入れる
![サーターアンダギー1](https://www.sugaya-east.com/blog/wp-content/uploads/2018/07/sa-ta-anda-gi-1.jpg)
最初に、ボウルに玉子を割り入れて、砂糖を加えます。
あらかじめ砂糖を計っておいても良いのですが、楽するためのポイントがあります。
- 空のボウルをキッチンスケールに乗せる
- 玉子を入れた後にメモリを0にする
- それから砂糖を計量
これでOKです。
計量カップなど、余分な器や洗い物を増やさなくて済みます。
![サーターアンダギー2](https://www.sugaya-east.com/blog/wp-content/uploads/2018/07/sa-ta-anda-gi-2.jpg)
特別材料のバターです。
本場沖縄では使用せず、ラードやサラダ油を使っています。
バターを入れた方が風味がとっても良くなりますので、僕は積極的に使いたいと思います。
ちょっと洋菓子っぽくなりますね。
![サーターアンダギー3](https://www.sugaya-east.com/blog/wp-content/uploads/2018/07/sa-ta-anda-gi-3.jpg)
バターを軽くレンジで温めて、液状にします。
それから、玉子と砂糖が入ったボウルに入れて一緒にします。
薄力粉を入れて混ぜる
![サーターアンダギー4](https://www.sugaya-east.com/blog/wp-content/uploads/2018/07/sa-ta-anda-gi-4.jpg)
次に小麦粉を入れていきます。
面倒なので、特にふるいにかけなくても大丈夫。
スパチュラや木べらなどで、下から持ち上げるように混ぜ合わせていきます。
ボウルのサイズが小さいと、粉がこぼれやすいのでご注意を。
![サーターアンダギー5](https://www.sugaya-east.com/blog/wp-content/uploads/2018/07/sa-ta-anda-gi-5.jpg)
最初はなかなか馴染まずに、粉が玉っぽくなります。
![サーターアンダギー6](https://www.sugaya-east.com/blog/wp-content/uploads/2018/07/sa-ta-anda-gi-6.jpg)
混ぜていくうちに馴染んで、ちゃんと生地になるのでご安心を。
この分量であれば、ここまでそんなに時間もかかりません。
スムーズに作業も進んでいるはずです。
30分ほど冷蔵庫で生地を冷やし、生地を丸める
![サーターアンダギー7](https://www.sugaya-east.com/blog/wp-content/uploads/2018/07/sa-ta-anda-gi-7.jpg)
常温のままだと、生地がちょっと柔らかいです。
このままだと球状に丸めるのが難しいので、30分ほど冷蔵庫で冷やし固めましょう。
![サーターアンダギー8](https://www.sugaya-east.com/blog/wp-content/uploads/2018/07/sa-ta-anda-gi-8.jpg)
生地が冷えて固くなりましたら、手でピンポン玉くらいのサイズに丸めていきます。
そのまま手に取るとベットリとくっついてしまいます。
なので、サラダ油を少し手に塗るのがオススメです。
![サーターアンダギー9](https://www.sugaya-east.com/blog/wp-content/uploads/2018/07/sa-ta-anda-gi-9.jpg)
こんな感じで、生地を手にとって丸くまとめます。
時間が経ってくると、また生地が柔らかくなってきてしまいます。
ここはスピード勝負で、一気に作業を進めましょう。
150度の油で5分ほど揚げる
![サーターアンダギー10](https://www.sugaya-east.com/blog/wp-content/uploads/2018/07/sa-ta-anda-gi-10.jpg)
生地を丸めたら、油に入れて揚げていきます。
油は低温で揚げていきますので、150度に温めて入れます。
高温で揚げると外側だけ揚がって、中は生の状態になって失敗してしまいます。
![サーターアンダギー11](https://www.sugaya-east.com/blog/wp-content/uploads/2018/07/sa-ta-anda-gi-11.jpg)
3分くらい経つと表面がパカっと割れてきます。
そうなると自分からクルクルと反転したりするので、そんな姿が可愛かったりします。
表面はちょこっときつね色になっていますが、まだ中は火が通りきっていません。
このタイミングで油から上げず、もう少し我慢します。
![サーターアンダギー12](https://www.sugaya-east.com/blog/wp-content/uploads/2018/07/sa-ta-anda-gi-12.jpg)
5分ほど経って、「ちょっと揚げすぎかな」と思うくらいで大丈夫です。
きつね色よりも、ちょっと強い色になった頃が揚げ時。
揚げる前、ピンポン玉サイズで丸めたこのサイズで5分くらい。
なので、もう少し大きいサイズで作る場合は時間を調整して下さい。
揚がっているかどうかわからない時は、竹串を指してみて下さい。
抜いた後に何もくっつかなければ、揚がっているサインです。
油から上げて、余分な油を切ったら完成
![サーターアンダギー13](https://www.sugaya-east.com/blog/wp-content/uploads/2018/07/sa-ta-anda-gi-13.jpg)
上げて油を切ると、表面がカリッとして来ます。
出来たてはアツアツなのですが、外側はカリカリ・内側はもっちりとした食感。
これがたまらなく美味しいです。
お店などで売っているサーターアンダギー、なかなか揚げたてのものは無いんですよね。
このタイミングで食べられるのは貴重です。
冷めたサーターアンダギーはそれはそれで美味しいのですが、やっぱり出来上がりが最高。
そしてバターを生地に入れてありますので、その風味も感じられるのがポイントです。
出来たてのサーターアンダギーをアレンジしてみる
![サーターアンダギー14](https://www.sugaya-east.com/blog/wp-content/uploads/2018/07/sa-ta-anda-gi-14.jpg)
出来たてアツアツのサーターアンダギーはこんな感じです。
この割れている姿が独特なんですね。
このまま食べてももちろん美味しいのですが、僕がもっともオススメするのは、、、
出来たてサーターアンダギーに、バニラアイスを添える
これが本当におすすめ。
以前、どこかの沖縄居酒屋のデザートで出てきたんですね。
サーターアンダギーにブルーシールのバニラアイスが乗っかっているのを食べて、衝撃を受けました。
![サーターアンダギー15](https://www.sugaya-east.com/blog/wp-content/uploads/2018/07/sa-ta-anda-gi-15.jpg)
実際にバニラアイスを添えたものです。
ちょっとアレンジにチョコレートもかけてみました。
出来たてアツアツのサーターアンダギーに、ひんやりと冷たいアイスがベストマッチ。
沖縄っぽく、マンゴーなどのフルーツを添えるのも良いかもしれませんね。
サーターアンダギーの簡単な作り方 まとめ
なかなか沖縄以外では馴染みがないサーターアンダギー。
ですが、自宅でも簡単に作れる上に、美味しいのでオススメですよ。
しかし、母曰く「子供の頃食べ過ぎたから、もう飽きた」とのこと。
確かに、油で揚げる上にボテッとして腹にたまるので、たくさん食べたり続けて食べると飽きると思います 笑
なので、飽きない程度に「もうちょっと食べたい」くらいで留めるくらいが良いですね。
ぜひ、お子さんのおやつなどに作ってあげてみて下さい。
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沖縄の方言で、
という意味。
「油で揚げた砂糖菓子」ということになります。