こんにちは、蕨東口すがやの三代目(野菜ソムリエ)です。
突然ですが、冬瓜(とうがん)を調理したことありますか?
実は冬瓜、僕自信もあんまり触ったことのない野菜でした。
ちょっと前に購入した、パルシステムのお試しセットに大きな冬瓜が。
なので、今回は冬瓜を下ごしらえから調理のチャレンジをしてみました。
僕なりに冬瓜の切り方を調べ、下処理の方法を実践してみました。
この記事が、少しでも参考になってくれればと思います。
冬瓜(とうがん)の下ごしらえ・下処理|簡単なやり方を紹介
まずは冬瓜について。
どんな野菜かを紹介していきます。
冬瓜ってどんな野菜?
トウガン(冬瓜、学名:Benincasa hispida、英:wax gourd, winter melon、中国語:dōngguā)は、ウリ科のつる性一年草、雌雄同株の植物。
果実を食用する夏野菜。
カモウリ(氈瓜・加茂瓜・賀茂瓜)とも呼び、富山県ではカモリ、沖縄県ではシブイと言う。
秋の季語。
引用:Wikipedia
まずびっくりするのは「冬瓜」という名前なのに、夏野菜だということ。
これは、冬瓜が保存性が高く、冬の時期まで腐らずに保つというのが由来だそうです。
成分的には、ほぼ水分のため栄養価は低め。
ただ、カロリーが低くクセの無い味わいのため、スープにして食すとダイエットに向いています。
冬瓜の生産地
冬瓜の生産国内シェアは、
- 1位:沖縄県
- 2位:愛知県
- 3位:神奈川県
となっており、沖縄は国内で作られる冬瓜の30%を占めています。
そのため、現在主流となっている冬瓜の品種は琉球冬瓜系と言われ、
表面に白い粉をふかず、グリーンでつるっとしているタイプのものが多いです。
冬瓜の下ごしらえ・下処理方法
有機野菜のお試しセットに入っていた冬瓜がこちら。
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千葉県産で、しっかりと有機JASマークが記されています。
写真ではちょっと伝わりにくいですが、なかなかのサイズの冬瓜です。
重さにして、約2kgのサイズでした。
冬瓜を包丁でカットしていく
まずはじめに、冬瓜を横にして半分にカット。
ウリ科の野菜ということだけあり、キュウリやヘチマ、ゴーヤのように中心部に種とワタがあります。
半分になった冬瓜を、さらに縦半分にカット。
1/4の状態にします。
さらにさらに、縦半分にカット。
この状態で1/8サイズですね。
このサイズになったら、固いヘタの部分をカットします。
前の段階でカットしてしまうと、可食部分も少し多めに切ってしまうんですね。
食べられるところは、少しでもムダにしたくないですよね。
ヘタをカットしたら、さらに縦半分にカット。
ついに1/16にまでカットされました。
冬瓜のワタと種を処理して、皮をむいていく
冬瓜を立てて、内側のワタと種を切って落とします。
果肉とワタは見た目で判断できますので、境目の部分を包丁でなぞるように切っていきます。
ワタの部分をカットして取り除くと、こんな感じになります。
ワタはフカフカ、果肉部分はシットリといった感じです。
冬瓜の皮を剥いていく
ワタを取ったら横にして、上の出っ張っている部分の皮を剥きます。
この後も皮を剥くので、着地面までいかなくてもある程度剥けばOKです。
冬瓜を縦にして、残りの皮を2回に分けて剥いていきます。
左手で果肉部分を抑えて、包丁を皮に沿って滑らせればスルッと剥けます。
手に持って、剥いてもOKです。
一回目でこのくらい剥きます。
2回目で全部の皮をキレイにカット。
これで見事、冬瓜が食べられる状態になりました。
16等分しているので、まるごと下ごしらえする際は、この作業をあと15回繰り返します。
ちょっと大変ですが頑張りましょう 苦笑
1個につき10秒で下処理すれば、10個×15秒で150秒=2分半で終わりますね。
慣れれば簡単なので、大きい冬瓜を下ごしらえするのも、そんなに大変ではない、、、はず?
皮をカットしたら、一口大に切り分けます。
皮を剥く前は常温でも長期間保存が出来るのですが、皮を剥くとたちまち足が早くなり痛みやすくなります。
この状態で保存する場合、ジップロックなどに入れて冷凍保存しておけば長持ちします。
凍ったまま数個取りだして、そのままスープに入れられるのが便利ですね。
冬瓜を使って、酸辣湯(サンラータン)を作ってみた
下ごしらえをした冬瓜を使って、酸っぱくて辛い酸辣湯(サンラータン)を作ってみました。
とっても簡単なレシピなので、ぜひお試し下さい。
冬瓜入り酸辣湯 ざっくり材料(1人前)
- 冬瓜 1/8個程度
- 豚こま肉 30g
- 鶏がらスープ 300ml
- 卵 1個
- ネギ 適量
- 塩 適量
- 酢 適量(自分のお好みの量で)
- 醤油 少々
- ラー油 少々
塩・酢・醤油・ラー油に関しては、好みで調節して下さい。
酸味や辛味は自分で調節すると、より美味しくなります。
冬瓜入り酸辣湯 ざっくりレシピ
鍋に冬瓜と豚こま肉を入れます。
炒めないので、油などはひかなくて大丈夫です。
鶏がらスープを入れて火にかけます。
この時、塩も一緒に入れて煮立つのを待ちます。
煮立ったら灰汁を取り、弱火にして冬瓜に火が通るまで煮込みます。
冬瓜にスッと串が通れば仕上げの味付けです。
酢と香り付けの醤油、辣油を入れます。
酸っぱいのが苦手であれば、酢の量を少なめにしたり、酢を入れてから少し煮込むと酸味が抑えられます。
仕上げに溶き卵を流してひと煮立ちし、器に盛り付けてからネギを散らして完成。
冬瓜にスープが染み込み、すっぱ辛い味付けが体を温めてくれます。
冬の時期にあたたまるので、風邪を引いたときなんかにもオススメです。
冬瓜(とうがん)の下ごしらえ・下処理|簡単なやり方を紹介
冬瓜ってサイズも大きいし、なかなか自分から使ってみようと思える食材ではないですよね。
でも味噌汁やスープなどに入れて食べると、トロッとしてとっても美味しい。
ちょっと手間はかかるものの、思った以上に下ごしらえは簡単。
なので、ぜひ積極的に冬瓜にトライしてもらえればと思います!
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