こんにちは、蕨東口すがやの三代目(野菜ソムリエ)です。
7月に入って毎日暑い日が続きますが、元気にお過ごしでしょうか?
お店が終わった後、PCに向かって作業をしている日々。
目の疲労と睡眠不足が年々辛くなってくるのは、気のせいだと思いたい今日この頃です。
さて、今日ご紹介したいのは、、、
とうもろこしを生のまままるごと一緒に炊き込んだ、とうもろこしの炊き込みご飯
です。
6月中旬の初夏から、9月中旬の残暑の頃くらいまでが旬のとうもろこし。
粒を炊いたご飯に混ぜ込むのはけっこうありがち。
ですが、一緒に炊き込むってなかなか珍しいですよね。
しかも炊き込む時にはある【コツ】があります!
そんなとうもろこしの炊き込みご飯のレシピと作り方を、写真付きでご紹介したいと思います。
芯ごと炊く!【とうもろこしの炊き込みご飯】レシピと作り方
では、さっそくとうもろこしの炊き込みご飯を作っていきましょう。
材料と作り方は以下のとおりです。
とうもろこしの炊き込みご飯 材料
- とうもろこし 1本
- お米 3合
- 塩 小さじ1
※お好みで、、、
・バター
・醤油
・ブラックペッパー
など
とうもろこしの炊き込みご飯 作り方
まずはメインとなるとうもろこしを準備します。
スーパーなどで売っている普通のとうもろこしでOKです。
とうもろこしを購入する際、選び方のコツ
皮付きのまま売っている場合、
- 皮の緑色が濃いもの(しっかりと日光を浴びて育っている)
- 先端のひげは褐色あるいは黒褐色のもの(完熟しているサイン)
- ひげがふさふさしているもの(ひげの数=粒の数なので、粒が多い証拠)
- ずっしりと重く、皮越しでも張りがあるもの(粒が隙間なく詰まっている)
皮が付いていない場合
- 実が穂先までしっかりと詰まっていて、すき間がないもの
- 粒の数が多く、大きくふっくらしていて、サイズが揃っているもの
ぜひこれらを目安に、とうもろこしを選んで下さい。
さて、それでは今回のとうもろこしはどうでしょうか?
安売りでちょっとサイズが小ぶりでしたが、粒の揃い具合は良い感じです。
皮を剥いたとうもろこしを切っていきます。
まず横半分にカットして、実を芯から削ぎ落とします。
少しくらい芯を削っても食べられます。
とうもろこしを縦にして、大胆にごそっと実を切り取って下さい。
そしてこの芯こそが、今日のワンポイントになります!
なので、捨てずに取っておいて下さいね。
さて、予め研いで水に漬けておいたお米3合です。
この中に塩小さじ1と、とうもろこしの実と、、、
とうもろこしの芯を一緒に入れます!
ここが今回のレシピのポイント。
とうもろこしの芯を一緒に炊き込む理由
実がなくなった後の固くて食べられないとうもろこしの芯。
実はとても多くの栄養素や旨味が含まれているんです。
とうもろこしの芯には「胚芽(はいが)」と呼ばれる部分が残っています。
胚芽
植物の種のなかで、将来生長して個体を形成する部分。
この胚芽には、
- グルタミン酸(昆布と同種類の旨味成分)
- アラニン(肝臓のエネルギー源として重要なアミノ酸で、甘味を含み、アルコール代謝を改善する作用も期待される)
が多く含まれていて、一緒に炊き込むことで出汁としてご飯に溶け込んでいくのです。
なので、このとうもろこしの炊き込みご飯を作る際、芯は超重要な調理食材として使用します。
絶対に捨てないようにしましょう。
ご飯の炊き方はこちらの記事をぜひ参考にして下さい。
さて、ご飯が炊きあがりました。
直火で炊いているだけあり、ご飯は白くふっくらと、美味しそうに炊きあがっています。
そして白に映えるとうもろこしの黄色がなんとも鮮やかで美しい。
とうもろこしの芯からも美味しい出汁が出ているはずです。
とうもろこしの芯はこの時点で役目を果たしましたので、取り除いてOKです。
芯はもちろん食べられませんのでご注意を!
もちろんそのまま食べても美味しいのですが、今回はちょっとアレンジを加えます。
とうもろこしと相性の良い2つの風味を加えていきましょう。
まずは醤油を2〜3周、チョロっとかけ回します。
次にバターを加えます。
ちょっと特殊なバターしかなかったのですが、コレ、海藻入りのバターなんです。
妹のフランスのお土産で頂いたものなのですが、バターの風味と海藻の塩気がかなりGOOD。
醤油とバターを加えたら、熱々の状態で一気に混ぜ合わせます。
立ち込めるとうもろこしの甘い香りと、醤油とバターのなんとも豊かな香り。
この時点で完成なのですが、炊き込みご飯としてバクバク食べたい場合、ちょっと塩気があると単品でも余裕でイケます。
味見をして薄い感じでしたら、塩を足して味をつけて下さい。
おかずと一緒に召し上がる場合、そのままでも十分美味しく頂けます。
個人的にはブラックペッパーを効かせても美味しいと思います。
興味のある方はぜひおためしあれ。
さて、出来上がりましたら器に盛り付けましょう!
気になるお味の方ですが、とうもろこし・醤油・バターの風味がなんとも食欲がそそります。
一口食してみると、、、
とうもろこしの優しい甘味が粒を噛むごとに現れ、とっても美味しく楽しい炊き込みご飯。
色合いも白と黄色がキレイなので、食卓を彩ってくれますね。
芯ごと炊く!【とうもろこしの炊き込みご飯】レシピと作り方 まとめ
とうもろこしが丸ごと売りだされる夏のこの時期。
芯ごと炊き込むとうもろこしご飯を、ぜひお試し下さい。
冷めても美味しく頂けますので、彩り鮮やかでお弁当にも良いですね。
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